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はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

コンクリートブロック展示即売会


姫川は、長野県白馬村に発し、新潟県糸魚川市に注いでいる一級河川。脆弱な地質の糸魚川静岡構造線をトレースするように流れているだけあって、土砂災害の歴史が尋常ではない。そのため、様々な防災減災対策が繰り返し行われている。
そんな背景があるからなんだろう、河口にほど近い高水敷に、実際に根固工などに使われていたと思われる様々な種類のコンクリートブロックが展示されていた。形態が異なるコンクリート二次製品を並べて眺める機会などあまりないので、個人的にはものすごくテンションが上がるすばらしい展示だった。しかし、一般市民に向けたメッセージという観点からは、疑問符が多々生じる。
展示内容を解説をする案内は周辺に見当たらず、ほぼ放置と言った状況である。まあそれはそれで許容したとしても、少し離れた堤防の反対側に唯一掲示されていた事業の案内看板は最悪だった。とてつもなく解像度の低い航空写真を背景に、なんの説明にもなっていない自分中心の薄っぺらな記述を掲載して、ワードで適当につくったかのような程度の低いレイアウトやフォント使いを平然とやってのけるグラフィックを見て、がっくりうなだれた。
自分の仕事を他者にしっかり見てもらうように誘導する工夫をしないと、逆効果になっちゃうよ。そんなことを繰り返しているから、世間から見放されてしまうってことに、いいかげん気付いていただきたいもんだ。
それはそうと、写真の背景にチラリと見えるPC橋は北陸新幹線の「姫川橋りょう」。フィンバックという珍しい形式なんだけど、フォルムもディテールも丁寧に整えられていて、すごく素敵だったなあ。