はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

補修の痕跡


碓氷峠のアプト式鉄道の廃線が、遊歩道として整備されている。鉄道でしか通れなかった橋梁やトンネルを、自分の足でダイレクトに体験できるってのは、うれしいねえ。
有名な碓氷第三橋梁(めがね橋)に接続する、「碓氷第五隧道」の内壁のテクスチャーがたまらなく素敵だった。いつの時代の補修なのか判別できないが、もともとの構造部材であるレンガの表面をはつり、モルタルで巻き立てて、そのモルタルが剥落したことによって、なんとも言えない空間が形成されていたよ。