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はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

ダム教霊廟入口

ダム 装置


長野県伊那市にある美和ダムの直下には、まるで宗教施設のような神々しい気配を身に纏った施設がある。より神聖な場所につながっているように思えるトンネル、そこから地下に誘われるかのような階段、容易に人を寄せ付けない馬蹄形に構築されたばかでかい階段。ちょっと普通じゃない雰囲気を醸し出しているね。
美和ダムは洪水調節・かんがい・発電の役割を持った多目的ダムで、1959年に完成した。このエリアは糸魚川静岡構造線に位置していることから、崩壊地からの土砂流入が尋常じゃなく、深刻な堆砂によって治水能力ががっつり低下してしまったらしい。そこで、ダム湖に土砂を流入させない貯砂ダムや、洪水時に細粒の土砂のみを上流から直接バイパスするトンネルや、そこに土砂を誘導する分派堰などを、後からつくったというわけ。そして2005年、美和ダムは不死鳥のごとく再生したのだ。
そんなわけで、写真のバイパストンネルの出口はダム復活の象徴と言えるわけで、そりゃ神々しい雰囲気にもなるわな。ありがたや、ありがたや。