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はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

過剰造形駅舎


チューリッヒはスイス最大の都市なので、うっかり首都なんだと思い込んでいた。え?違うの?じゃあ国際的なイメージから、ジュネーブかバーゼルなんじゃないの?と思ったのだが、これも違った。正解はどこなのかというと、ベルンという街である。少し調べてみると、旧市街がとてもいい雰囲気らしい。ああ、高速道路であっさり通過してしまったなあ、郊外の小さな街に宿泊してマイヤールのシュバントバッハ橋(スイス橋梁巡礼)を見に行ったなあ、ベルンの街にも立ち寄ればよかったかもなあ、なんて思う。自分の無知が悲しく思えるのだが、世の中知らないことだらけなのだと、そこらへんは開き直っても構わないよね。
それはそうと、チューリッヒにはかろうじて立ち寄ったことがある。市内のホテルはバカ高かったために、少し離れたチューリッヒ湖畔のホテルに一泊した。上の写真のシュターデルホーフェン駅に行ったのだけど、街歩きはほとんどしていない。今思うと、もったいなかったなあ。
シュターデルホーフェン駅は市内における重要な結節点の駅であり、大改修に際してはサンティアゴ・カラトラバ(FBアルバム:Santiago Calatrava Valls)がデザインしている。その完成は1990年なので、カラトラバは30代後半に手がけたんだね。こってりした造形要素がこれでもかとたっぷり投入されており、良くも悪くも若さ溢れる勢いが感じられる。特に、地下部分のコンクリートの造形はすごい。公共空間とは思えない攻撃的な造形でぐいぐい攻めてくる。しかし鳥たちには勝てないようで、出っ張り部分の上面には、鳥よけが盛大に設置されていた。
もちろん地上部分も見どころ満載なので、チューリッヒに行くことがあれば、ぜひとも立ち寄っていただきたい駅である。