はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

上海近郊のベニス


先日ベネチアの写真を眺めていたときに、そういえば7年ほど前に上海を訪問した際、1時間半ほど離れた「周荘」という水路の街で船に乗ったことを思いだした。
その当時の周荘は、急激に観光地化している最中だったようで、そこに住む人々の地味な生活と、外から遊びに来ている浮かれた観光客たちとの微妙なバランスが面白かったように記憶している。生活の歴史を色濃く残すその雰囲気は、たしかにベネチアのそれにも似ていたような気がする。
2010年の上海万博を経て、このあたりはどのようになったんだろうか。当時の写真を眺めていると、あらためて訪問してみたくなる。しかし、このところ尖閣諸島やら防空識別圏やらPM2.5やらのニュースに接しているためか、なんとなく本気で行こうとはならないなあ。