はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

博多駅周辺の名所

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これまでにも福岡には何度も来ているはずなのだが、「博多駅」を訪れたのは今回がはじめてだと思う。西側の博多口は、自分が勝手に抱いていた博多のイメージと全く異なり、スケールが大きい現代的な街並みだった。その整然とした理性的な眺めに、なぜだかがっかりしてしまった。

それならばと、東側の筑紫口に行ってみると、なんとなく期待が持てる雰囲気。ぐるりと見回してみると、やはりすてきな物件があった。道路上に盛大に張り出した駐車場のらせんスロープ。大興奮で駆け寄ってさんざん眺め倒した。さらに南方にもなにかあるのではないかと胸騒ぎがしたので移動してみると、さらなる魅惑の物件が。「ヨドバシカメラマルチメディア博多」の駐車場である。

INとOUTのオーバルスロープが並列に配置されていて、それらが素っ気ないフレームで支持されている。家電量販店らしい安普請なつくりであり、街の景観に寄与しようなんて意志は微塵も感じられないが、強烈なアイデンティティーを放っている。惜しむらくは、両サイドのアール部分が広告スペースとなっていること。ここが純度の高いぐるぐるスロープであれば、街の新名所として認知されたかもしれないのにね。