はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

木でできた山

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以前から木材チップの原料ヤードを見てみたいなあ(木の上に群生する金属の林)と思っていたのだが、先日ついに実現した。伏木富山港にある「中越パルプ工業」のストックヤードの見学をさせていただいたのだ。これ(水鏡の風景)もその時の様子。

ものすごく合理的な橋梁としてのベルトコンベアとか、産地によって確かに異なる木材の色や香りや質感とか、とんでもない勾配をがりがり登って整地する重機とか、発酵で熱を帯びた原料から立ち上る水蒸気とか、もうたまらないよ。しかもこの日はちょうど船が入港して荷役をしている最中だったので、新たなチップ山がもりもりできていたよ。

これらのチップは製材時の残材や間伐材を利用したもので、このために大きな環境負荷をかけているものではないのだけど、森林伐採のひとつの断面であることには違いない。やっぱり紙切れ一枚であっても丁寧に扱わないといかんよなあと、いまさらながら小学生の社会科見学的な感想を抱くに至った。