はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

人工の土地

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先日四国を訪問する際に、Twitterで「僕が行くべきところを教えて!」と羽田空港でつぶやいたところ、僕の好みを理解してくださっている方々からいろいろとご教示いただけた。その中に「坂出人工土地」という不思議な響きのワードがあったので簡単に調べてみると、なんとも魅力的な団地物件だった。当然のごとく喜び勇んで立ち寄ったところ、強烈に興奮できるメタボリズム物件だった。

2階の高さにデッキを形成し、それを「人工土地」としている。その「地表面」は周囲の環境から切り離された、裏路地感がプンプン漂う「かっこいい市営団地」なのだ。しかし、老朽化が著しく、空き家も目立っていた。この団地はメタボリズムの流れに位置づけられているだけに、本気で更新するのかねえ。ぜひ生まれ変わった姿も見てみたいな。

上の写真の駐車場はグラウンドレベルにありながら、地下駐車場のごとくふるまっている。特筆すべきは、巨大な植木鉢だ。スラブに空いた円から漏れる光が、なんとも神々しいし、何よりも駐車スペースからすると邪魔なことこの上ない。そして樹木はおそらく生長しすぎてしまったのであろう、枝は信じられないほどばっさりと剪定されていた。どこをどう突っ込めばいいのか、全くわからなくなるほどに楽しい場所だったよ。