はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

テトラ愛

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富山地方鉄道本線の中滑川(なかなめりかわ)駅前には衝撃的なオブジェが設置されている。上端には水が噴き出す仕掛けが設置され、全体が白く塗られ、脚部にはそれぞれホタルイカらしきファンシーなイラストが施されたテトラポッドが鎮座しているのだ。

この高月海岸も先日の下新川海岸と同様に、昔から海岸浸食と戦ってきたようだ。2重の離岸堤と堤防、つまり、見た目には3重の消波ブロック列によってがっちりガードされている海岸風景は、もちろん異様ではあるものの、地域の地勢とそれに寄り添う社会を物語っている眺めなのだ。

その風景を見に行った帰り道を運転中に、この駅前のテトラポッドをたまたま視界に入ったので、当然Uターンして立ち寄ってきた。この地域の方々がテトラポッドによる恩恵を享受し、その事実を素直に受け止めているかが端的に現れていると言えるよね。