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はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

地底湖クルーズツアー

資源 観光

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OHYA UNDEGROUND 〜大谷地底探検と里山ハイキング〜」というツアーに参加した。これがもう、なにからなにまで素晴らしいツアーだった。これまで数多くの産業観光系ツアーに参加し、時には企画のお手伝いもしてきた僕からしても、このツアーの質感の高さは随一だと感じたよ。

まず、当然のことながらコンテンツがすごい。大谷石採石場跡地を利用した施設と言えば「大谷資料館」が有名だが、今回のツアーは一般には公開されていない私有地にある生の採掘現場跡、しかも、雨水がたまった地底湖にボートで潜入するというもの。そのメインディッシュだけでも身震いするが、潜入する地下空間がある山の散策、平地にぽっかり空いた現役の竪坑とその石材屋さん、地元食材をふんだんに使った採掘現場での高級ランチ(これがとてつもなく美味しい)などが、巧みな構成で組み合わされているのだ。

学習系のツアーでは、運営側が見せたいものを運営側のペースで見せるという姿勢がよくあるパターンであり、その押しつけがましさに少々うんざりするってのが定番だよね。でも、このツアーではひとつひとつのコンテンツを急かすことなくゆったり見せるため、感動をじっくり噛みしめながら体験することができる。学習は感動の後からついてくるという、僕が理想とするパターンなのだ。

おそらく旧態依然とした枠組みから離れた民間の比較的若い方々が一致団結して、楽しみながら企画・運営しているんだろうなあ。地権者との交渉とか行政との調整とか他団体との関連とか、いろいろたいへんなはずなのに、軽やかに乗り越えているように見えるのは、しがらみを振り払っているように感じる。まあただの憶測だけど。

ちなみにこの日はテレビ取材が2社入っていたのだが、例によって彼らが少々邪魔に感じることがあった。しかし運営側は滞在時間を延長するなど、参加者が不利になることを極力避けて対応した。ここら辺の媚びない姿勢がそもそもすばらしいよね。

参加費7,560円という値付けは、一見すると高く見えるけど、参加後の実感としてはとてもお得感があると言える。キャンセル待ちの人数がとんでもない数になっているというのも頷けるね。このツアーで体験できるリアリティとコントラストとクオリティ、これはまさしくこれからの産業観光ツアーが重視すべきテーマだよね。あらためてその方向が正しいことを実感したな。

参考まとめ:大谷石採石場跡地の地底湖クルーズツアーレポート