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はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

暴れ川から水を引く

河川 水門

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またしても富山を訪問する機会があったので、常願寺川から農業用水を取水するための施設である横江頭首工に行ってみた。これが、なかなかすてきだった。

この施設を整備したそもそもの発端は、あのデ・レーケがこのスーパー急流河川の治水を考えた際に、「これは川ではない、滝だ!!」という名ゼリフ(と言っても、実際には本人の言葉ではなく、後から脚色が加えられたものと考えられている)とともに、用水の取水口を集約する「合口化」を推奨したことにある。その後、いろいろとすったもんだがあったらしく、なかなか事業が進まなかったものの、1952(昭和27)年にようやく初代の横江頭首工が完成した。しかし、さすがは暴れん坊の常願寺川。濁流とともに巨石をどんどんぶつけたり、じゃぶじゃぶと河床を洗掘したり、さらには計画高水流量が変更されたりするもんだから、改修を余儀なくされた。そして、2008(平成20)年に堤高14.1m、堤長144.3mの頭首工が完成したのだ。

この横江頭首工、洪水吐水門や土砂吐水門や固定堰や魚道など、見どころ満載である。特に6門ある取水ゲートからの導流壁がたまらないね。やんわりとしたカーブが平行し、下流ではそれがダイナミックに合流するのである。この日は2門しか開いていなかったが、最盛期にはどれだけゲートを開けるんだろうか。全開にすると、とんでもない水量だと思う。見てみたいよねえ。