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はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

古墳的格納庫

空港 設備

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房総の茂原にはかつて、海軍の航空基地があった。その明確な証拠とも言える『掩体壕(えんたいごう)』というコンクリート造の航空機格納庫が、10基ほど残されている。倉庫として使われているものもあるが、ただそこにあるだけのものも多い。上の写真の掩体壕は植生が盛大に繁茂して、あたかも古墳のようにもっさりしている。

最も大きい掩体壕に設置されていた案内看板によると、当該地の住民は開戦の3ヶ月前に強制移住を命ぜられ、中学校の生徒を含めた周辺住民を動員し、突貫工事で基地を整備したとのことである。掩体壕の造り方は、まず土を盛って転圧し、その上に金網や鉄筋を配してセメントを載せ、固まったところで土をどかして上に乗せたとのことである。野趣味あふれるハンドメイド感がすごい。

しかし現状は、どの掩体壕もあまり大事にされているようには見えない。素人目からも盛大なクラックや鉄筋の露出などが確認できる、ボロボロの危険な状態。おそらく朽ちるに任せているのだろうね。維持管理はとても困難だろうけど、もう少し手を打ってもいいんじゃないかなあ。