はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

黒い袋

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昨日、福島第一原子力発電所の帰還困難区域のすぐ近くまで訪問する機会を得た。そこで見た光景は、なんともやるせないものだった。とてもじゃないが、すぐに受け止められる風景ではない。

そこには、様々な立場の人の、おそらく全てが負の方向であろう様々な思いが詰め込まれた黒い除染袋が、ひたすら仮置きされていた。科学的根拠の有無や方法の善悪といった単調なフィルターで捉えるのではなく、現実としてどう向き合うのかを、ものすごく強烈に突きつけられる眺めだね。

まだまだ考え続けなければいけないが、とりあえず、膨大な袋をものすごく丁寧に積んでいる現場の方々には、最大限の敬意を表したい。