はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

でっぱり物件

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オランダの建築家集団MVRDVによる設計で、55歳以上の年齢制限がある高齢者用集合住宅「オクラホマ」。1997年に建てられた。

いくらなんでもそりゃ出っ張らせすぎだよと思いつつ、実際に見てみると、あまりにも豪快に出っ張っていて本当にびっくりする。なんでも100戸を無理やりおさめるために、敷地の条件にで不足してしまう13戸分は空中につくっちゃいましょうかね、なんて理由で出っ張らせたとのことだ。コンセプト主導でぐいぐい設計をドライブしちゃうところがなんともオランダっぽい。

ダッチ建築には「でっぱり」「斜め」「ズレ」などの、おそらく構造設計者泣かせの物件が多数存在しているが、コンセプトを実現させるためには手段を選ばない、というか、コンセプトを実現させてこその技術だ、といった文化があるのだろうな。建築に限らず、いろんなダッチ物件に共通することだね。