はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

位置の特定

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偶然に出会った対象物の写真の場合、後から見返したときに撮った位置を特定することが困難なことがしばしばある。そんなときに、心強い味方になるのがGoogleストリートビューだ。前後関係からある程度のエリアに絞り込み、なんとなくの地形や道路線形などを手がかりにして可能性の高いポイントを抽出し、ストリートビューで同定するということを、これまで幾度となく実践し、しっかり成果を上げてきた。しかし、国によっては手強い場合がある。というか、ドイツではまるで通用しなかった。なにしろプライバシーの意識が極めて高いドイツは、ストリートビューがほとんど認められていないので。

僕がオランダに住んでいた2010年当時、ドイツではストリートビューのサービスがいよいよ開始されかかっていたように記憶している。これから現地調査が楽になるなあと期待していたのだが、滞在時にはそれほど役に立たなかった。最近になって場所を特定する必要に迫られたとき、サービスのエリアがごく限られていることにあらためて気付いた。しかも郊外部は、全くと言っていいほど対応していないんだよね。上のオーバーブリッジの位置特定にあたっては、線形や地形や高圧線を頼りにしながら探しつつ、最終的に航空写真に写り込んだ独特な影が決め手になった。

いやほんと、ドイツにもストリートビューを導入してほしいよね。プライバシー問題の少ない郊外こそ取り入れてほしいもんだよねえ。オーバーブリッジの位置特定という需要は少なすぎるってことは認めざるを得ないけど。