はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

下調べが大事

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エッフェルが設計した三日月アーチの鉄道橋「ガラビ橋」を見に行く際、比較的近くに「グランヴァルダム(Barrage de Grandval)」という風変わりなマルチプルアーチ(例えば豊稔池堰堤がこの構造形式)のダムがあることを知った。ほかにもいろいろと見に行くべき物件が多かった旅であったため、位置付けが低かったこのダムのことはあまりしっかり調べずに現地に入ってしまった。

結果的に、このダムの特徴をしっかり捉えられる視点場にたどり着けず、モヤモヤした気分のまま現地を後にした。独特なフォルムのアーチ部分やバットレス部に設けられたスキージャンプ式洪水吐など、なかなか見応えがありそうなフォルムであることは十分に理解できただけに、とても残念な気分だった。

先ほどふとこのダムを思い出して、このダムをグーグルマップであらためて眺めていたら、右岸下流側に回り込むことが可能な小さな枝道や、ずいぶん遠回りした対岸の高台など、もしかすると堤体がばっちり見えるかもしれないポイントを発見してしまった。そして、ものすごく悔しい気持ちにが高じて、再訪しなければという妙な義務感に襲われている。こんなことにならないよう、視点場調査は事前にしっかりやっておこうね。その際は、ストリートビューを活用したいね。しかし、ダムが立地しているような場所は厳しいことも多く、やはりこのダムの視点場も確認できなかった。