はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

くぐって越えて

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先日、産業技術大学院大学に行く用事があった。関係者に千葉からのアクセス方法を訪ねると、品川の南にで少し行きにくいとのことだったので、若干ためらっていた。直前になってから地図で周辺を確認すると、特に物流系が極めて魅力的な湾岸エリアであることがわかり、俄然テンションが上がった。このため、予定時刻よりも早めに行って周辺を散策してきた。もちろん、高気温と高湿度にやられてしまい、1時間が限界だったが。

物流拠点の形成に寄与した「京浜運河」の西岸に、「首都高1号羽田線」が水面近くを通り、その脇に「東京モノレール」が寄り添っている。それらと「都道の桁橋」と朱色のアーチを持つ「水管橋」が直行している。この写真を撮っている場所は「都道の交差点」を大胆にまたぐ「横断歩道橋」からであり、その足下には「首都高中央環状線」の山手トンネルの起点がある。さらに東側には、東京港トンネルの換気塔がそびえる「首都高湾岸線」や新幹線の「大井車両基地」に向かう線路があり、その先に東京港の「大井コンテナ埠頭」が広がっている。もうひとつ言えば、上空には羽田空港に離着陸する「航空機」が行き交っている。

多様な輸送機関がダイナミックに交差する風景は、とてもググッとくるよ。しかもそれらは微妙にお互いのじゃまにならないように上下に避けたりしているのだ。特に東京モノレールによる交差物件の避けっぷりは、モノレールの自由度の高さを誇示しているのか、他機関に遠慮がちなのかはわからないけど、とにかく感動的だ。いつも先頭車両で楽しんでいた風景を外側から眺める機会になって、とてもよかったな。