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はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

パリの覚悟

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凱旋門から見たエッフェル塔の写真は、いろんな場面でしょっちゅう使っているので、このブログにも載せているもんだとばかり思っていたが、まだだったようだ。(追記2015.8.10:写真は2013.10.12「景観を破壊する建造物」に使っていた。エッフェル塔の名前とジオタグをつけていなかったことから、検索に漏れしてしまった。ついでなので、全景の写真に差し替えてみた。)石造りの街並みが大切にされてきた「華の都」において、300mの鉄の塔がどれほど破壊的な存在であるかを示すのに、ちょうど良い写真だよね。この光景を見ると、モーパッサンをはじめとする芸術家たちが、連盟で陳情書を提出して建設反対運動を展開した(自然な拒否反応)ことも素直に頷ける。

パリという街はエッフェル塔だけでなく、「ポンピドゥー・センター」「トゥール・モンパルナス」「ルーヴル・ピラミッド」など、次々と「問題作」を繰り出して物議を醸している。最近もヘルツォーク・ド・ムーロンによる「トゥール・トリアングル」という超高層タワーも話題になった(Newsweek:超高層タワー計画でパリの景観論争が再燃)。それらの価値や成否については脇に置いといて、パリは繰り返し「攻めている」という事実が重要。

パリの連中はおそらく、隙あらば「新たな最高の価値」を追求したがるのだと思う。そうした他の街を越える「覚悟」の積み重ねが、パリの「プライド」の根拠なんだろうな。クオリティを保つことを条件に、「保全」と「革新」のバランスを取ることは、ものすごく難しいもんねえ。

ちなみにこのことをセーヌ川の橋梁群に当てはめた話は、『ヨーロッパのドボクを見に行こう』のp.8-p.11にほんの少しだけ載せているよ。

ヨーロッパのドボクを見に行こう

ヨーロッパのドボクを見に行こう