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はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

みんなでつくった黄色い道

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先月訪問したロッテルダムでは雨の中、2015年にクラウドファンディングによってつくられたばかりの総延長390mの木製歩道橋「ルフトシンゲル(Luchtsingel)」を鑑賞してきた。25ユーロの出資につき1枚、壁高欄の木材に名前が刻まれているらしい。デジタル的な雰囲気がさらっと挿入されているのが、実に心地よいね。

強烈なイエローで塗られている路面は、ものすごく印象的。これを辿っていくと、なんとオフィスビルを大胆にぶち抜いた末に、ロッテルダム中央駅に至るルートに接続するようになっている。若干危険な香りのする裏道感満載の路地を歩いてみて、ようやくこの黄色い道が「テスト・サイト・ロッテルダム」というプロジェクトのひとつの成果であることを理解した。

オフィスビルをぶち抜いている部分からは、疲弊したエリアの空室問題(なんと10万平米も!!)をどうにかしようとする思いが伝わってくる。もともとオフィスだった(と思われる)居室が通路になったこの黄色い空間には、プロジェクトの概要や、建設時の写真や、桁と高欄の実物大模型も置かれていた。

ロッテルダムは新しいビルがじゃんじゃん建てられている一方で、中央駅近くの中心市街地の活性化が課題になっていたんだね。知らなかった。もう少しプロジェクト全体を勉強してから現地に行けばよかったなあと後悔したが、まあ、またあらためて行こうかね。

(参照|オフィシャルサイト:Luchtsingel、Dezeenの記事:Crowdfunded Luchtsingel pedestrian bridge opens in Rotterdam、IABRの解説ページ:TEST SITE ROTTERDAM