読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

九州の地震

f:id:hachim:20160417094702j:plain

現在も九州を襲っている一連の地震により被災されているみなさま、心よりお見舞い申し上げます。救出活動や緊急復旧に尽力されているみなさま、ご活躍をお祈りするとともに、ご自身のお体も十分に気遣ってくださるようお願い申し上げます。なかなか収束に向けた手がかりが見えてこない状況ではありますが、現地以外の場所から心を痛めている数多くの方々も含めて、一日も早く平穏な日常を取り戻すことができるよう、心から願っております。

日本は災害列島であることをあらためて痛感しつつも、今回の地震では驚くことが多い。連鎖的に次々と大きな揺れが起こり、それらの震源の深さはどれも浅く、甚大な被害は中央構造線に沿うように直線上に並んでいる。しかも、夜間の揺れが多く、早々に降雨に見舞われ、交通機関が広域にわたって軒並みストップするなど、被災者にとっての条件が厳しい方向に振れている。

その一方で、5年前の東日本大震災の時に比べて、情報関連技術の進展を感じることも多い。地震速報や地震情報の可視化もそうだが、ドローンの映像のインパクトは、やはりすごい。報道ヘリは地上の捜索活動に対する騒音問題などが深刻だし、比較的低空で撮影できる上に人的リスクが極めて低いため、被災状況の把握などには本当に有用だと感じる。また、必要な情報を受け取ってSNSなどで共有するやり方も、社会全体でなんとなくスムーズになっている気がする。そう思いたいだけかもしれないが。

4年前に九州各地を4泊5日で駆け巡る弾丸取材ツアーを敢行した際、熊本の土木構造物も所々見て回った。毎年のように上陸する台風、数多くの活火山の活動、深い谷で隔てられた急峻な地形など、厳しい自然環境の中、長い歴史を通じて人々が営みを続けてきた地域であることが理解できた。今回の苦難を乗り越えるための文化的土壌は、すでに根底にあるのだと思う。

上の写真は石造の水路橋である「通潤橋」。今回の地震で漏水があったというが、しっかり持ちこたえて元の状態に戻ってほしいと心から願っている。遠い地にいる僕は、直接なにかをお手伝いすることは難しいけど、とりあえず義援金を送ることからはじめた。