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はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

近代木橋

橋梁 構造

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構造形式自体は伝統的なものだが、現代的にクールにアレンジされたスイスの木製方杖ラーメン橋。例によって正式名称がよくわからない(Glennerbrückeか?)ので、とりあえずここではグレンナー橋としておこう。ユルグ・コンツェットの設計で、2002年につくられた。

木材が6層に重ねられた方杖ラーメンは、スチールの部品で接合しつつ視覚的にすっきり整理されていて、独特のリズムを生み出している。その上に載せられたコンクリート床版は、結構盛大に張り出している。木製のリブでがっちり支えられて、それなりに剛性が高そう。上部工の水平力を受け止める橋台の表面は石材で構成されいる。内部はコンクリートで充填されているにしても、すごく丁寧な仕事。材料の明解な使い分けと、その仕上げやおさまりの見事さは、しびれる。それぞれの材料は、おそらく現地で調達されたものなんだろうね。

グレンナー橋は、ピーター・ズントー(ペーター・ツムトア)が設計したテルメ・ヴァルスに行く途中にあるので、スイス建築巡礼の際にはお見逃しなきよう。最上流部にはステキなアーチダム(ツァーヴライラダム)と、それを見下ろす礼拝堂もあり、心からオススメできる。そういえば最近、テルメ・ヴァルスのホテル棟には隈研吾や安藤忠雄がデザインした部屋もできたという。ガチのデザイナーズ健康ランドで、ドボクリゾートに浸るのもいいだろう。