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はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

がんばれ橋脚

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先日、ものすごく無理しつつも必至に桁を支えている橋脚を、新宿で見た。これほど見た目に限界付近で耐えていることが理解できる橋脚は珍しいので、どうしたって応援したくなるよねえ。そんなことを一緒に歩いていた方々に興奮しながら伝えたのだが、あまり共感していただけなかった。まあそりゃそうだわな。そんなわけで、ここに応援メモを書き残しておくことにしよう。

上下線で路面の高さが異なる桁を支えているだけでもつらいはずなのに、PC鋼材による外ケーブルで補強というか拘束されている。しかもそのケーブルは、後付けの鉄板でガチガチに支えられながら、途中で強引に偏向させられて、反対側の腕の付け根に定着されている。

前後関係から察するに、この橋脚は既設の桁の荷重だけを受け持っているようだ。でも、新宿ICの拡幅に伴う活荷重の増加か、耐震補強の基準変更に伴う強度不足か、経年変化によるものか、当初の設計からほんのちょっとだけなにかが不足してしまったのだろう。

こうした外ケーブルって、基本的にはプレストレスト・コンクリート(PC)の技術だよねえ。あらかじめテンションを部材に導入しておいて、コンクリートという材料が苦手とする引張応力を軽減しようとする構造技術だ。でもこれって後付けだから、「ポストストレスト」ってことなのかな。あるいは「ポストテンション」ってことかな。いずれにしてもモヤモヤした違和感があるよねえ。

ちなみに、一緒にまち歩きをのは『街角図鑑』の著者の方々。僕は仕事の都合で4時間も遅れて合流したのに、スタート地点からそれほど進んでいないことに驚愕した。みなさんの「食いつき力」がすごくて、新たな観点をたくさんいただけた。

街角図鑑

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