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はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

国境を越える過剰な橋

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マルク・ミムラムがデザインした、歩行者と自転車のための「Passerelle des Deux Rives」という斜張橋。直訳すると「両岸をつなぐ歩道橋」というストレートで当然な意味になっちゃう。まあこれは、ライン川の両岸にあるフランスのストラスブールとドイツのケールを結ぶ国境の橋なので、その意味をたっぷり込めているのだろうね。

両国の河岸公園をつなげるという象徴的な意味合いが強いためか、通常ではないことがたくさん盛り込まれている。片方が大きな円弧を描く2つのデッキ、それらを結びつける空中の広場、斜めに傾けられた2つの主塔、凝った造形や表面処理が施された下部工、後からつけたんじゃないかと思うほど違和感があるブレース材やダンパー類、などなど。

この橋は5年前、スイスからオランダに戻るときに立ち寄って、それなりに時間をかけてあれこれ体験したのだが、個人的にはとてもモヤモヤした印象が残った。構造はいろいろ無理しているように見えるし、造形は盛りすぎに見えるし、それらの雑多な要素がスッキリ解けているようには感じられなかったし。なんでこうしたのか、なんだかさっぱりわからないのだ。好みの話で済ませちゃうなら、好きじゃないってことだな。元も子もない言い方だけど。