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はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

海岸の多層防御

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昨日は21_21デザインサイトで行われている「土木展」のイベントとして、大山顕さんと「土木を愛する人たち」というタイトルのトークセッションを行った。大山さんのご提案により、展示のテーマにも掲げている「つなぐ、ながす、ほる、ためる」に含まれていない土木の重要な価値観である「よむ」ことを基軸に話を展開することで、「ジオ・スケール」と「ヒューマン・スケール」の違いが引き起こす齟齬を示唆することにした。これがなかなか楽しく、話を組み立てているときからすっかりエキサイトしてしまった。聞きに来て下さったみなさまを、若干置いてきぼりにしてしまった感は否めないが。

僕は3つのネタを持って臨んだ。そのうちのひとつは、「土木から地域を読む」というテーマ。デ・レーケに「これは川ではない、滝だ!!」と言わせたという都市伝説をつくりあげたとんでもない急流河川の常願寺川を題材に、地理地形と戦わざるを得ない理由、治水と利水の関係、砂防と海岸浸食の関係などの説明を試みたのだ。

ところが、もともと水関係は苦手意識があり、知識的にも十分とは言えない領域であるだけに、自分としてももどかしさを感じながらのプレゼンテーションになってしまった。まあ前のめりな姿勢だけは伝わったようであるが。このネタはまだまだ展開できそうなので、今後もしっかり育てていきたいと思っている。

上の写真は滑川市の高月海岸にある、重層的な防御の構えを見せている護岸。もちろんこの背後には直立堤防も控えている。この地域がどれほど高波と格闘してきたかをうかがい知ることができる風景だ。下のリンクに示した中滑川駅前にあるオブジェというか噴水にテトラポッドを使用している理由が、とてもよく理解できる眺めだね。