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はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

オリンピックの話

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僕もオリンピックを見に来た。でもリオデジャネイロではなく、1972年開催のミュンヘンオリンピックの会場に。軽量構造のスペシャリストであるフライ・オットーの代表作である膜構造の屋根を見るために。

昨年の春頃、ネット上でオットーの訃報を目にした。プリツカー賞受賞の発表直前というタイミングで、89歳でお亡くなりになったそうだ。その時に、以前ミュンヘンを訪問した際にこの地を訪問しなかったことを、たいへん後悔した。見るべきものは、チャンスがあるときには多少無理してでも見ておかなければならないと、あらためて思った。特に、このブログ記事(スパン35メートルからのデザイン・ブログ|フライ・オットーのプリツカー賞受賞の報と訃報に接して)を読んで。ヨルク・シュライヒとの確執とか、想像すると胸が熱くなる。

見た目にも信じがたいアクロバティックで繊細な構造を、ものすごい巨大スケールで実現している。しかも、維持管理が難しそうなケーブルを多用した構造なのに、もう40年以上を経てもしっかり現役で使用されている。今回の旅はこの偉大な構造物の体験からスタートしたわけだが、いきなりテンションが上がりっぱなしになった。こりゃいい旅になるな、きっと。