はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

風変わりなトラス橋

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オーストリア西端エリアのブルーデンツの街はずれに架かる、Alfenz Bridgeという風変わりなコンクリートトラス橋。先日紹介したSchanerloch Bridgeと同様に、Marte.Marte Architektenという設計事務所が手がけている。

河川の合流部に架けられているためか、計画高水位がかなり高いようだ。新設するサイクリングロードの路面位置を高くしないために、桁高を抑制できる閉断面の上路構造を採用するに至ったのだろうね。支点部付近の密度が高くなるように設定しているようだけど、なぜこのような開口にしたのかは定かではない。それなりに不合理な点は多々あるに違いないと思いつつも、その造形のユニークさやそれを引き立てるための緻密なこだわりは目を見張るものがある。正直言って、かなりかっこいいと思った。

アルプスという自然環境が卓越する中で、風変わりな人工構造物が遊歩道やサイクリングロードにおけるひとつのランドマークになっていることは、なかなか面白いなあと感じた。ただ、道路橋や送電鉄塔などの周辺環境のごちゃごちゃ要因によって、この橋の良さが減じられていることが少々残念だったな。