はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

地域の材料

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つい先日、宇都宮を散歩する機会があったので、すぐ近くに産地がある「大谷石」の使われ方を気にしながら歩いてみた。これまで何度か大谷資料館などの採掘場跡地を訪問していたので、倉や塀などの使用例が極めて多いことはある程度知っていたんだけど、思いのほか様々な状況で登場していた。特に「台」の用例は、いくらでも出てくる勢いだった。

おそらく、用途と時期と分布、さらに、採石技術と輸送技術などには、大きな相関関係があるだろう。もちろん、コンクリート技術の発達とは、負の相関関係があることも間違いないよな。そんな想像をかきたてる複数の材料が混在している壁面には、ついついニヤリとしてしまった。

ともかく、宇都宮地域の風景を構成する材料として、大谷石の存在がとても大きいことが確認できた。真新しい使用例も多数確認できたので、その価値が一周回って認識されていることも感じられたし。

今回の旅では、たいへん幸いなことに、あの素晴らしいツアー「OHYA UNDEGROUND」を立ち上げた方と知り合うことができた。あらためて機会をつくって、しっかりツアーのお話を伺いたいな。