はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

滝になった川

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先週末、常願寺川の上流から河口までを2日間かけて丁寧にたどる旅を実践してきた。ここ数年で何度も訪れているエリアだけど、はじめての体験がいくつか実現できた。まず、常願寺川の源流の一つである称名川が弥陀ヶ原台地を一気に350mも流れ落ちる「称名滝」をはじめて訪問した。その際に、滅多に出現しない落差500mの「ハンノキ滝」を拝めたことは、たいへんラッキーだった。

さらに、1858(安政5)年の飛越大地震の後に山体崩壊を起こしたとされる「鳶山」の姿は、雲がかかっていたためにこれまで見ることができなかった。それが今回、上の写真の奥にあるように、その斜面が崩壊地の様相であることが確認できた。

源流の崩壊地とセットで見る常願寺川は、階段状に幾重にも重なる人工の滝で構成されている。砂防施設の滝がなければ、土砂の流速や流量が大きくなりすぎて、とてつもない大災害が頻発することは一目瞭然だ。お雇い外国人のデ・レーケが「これは川ではない、滝だ!!」と言ったとか言わなかったとかいろいろ見解があるだろうけど、この風景を見ると世界でも類例がない急流河川を的確に言い表している言葉であることが実感できるね。