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はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

素敵な駅舎と街の変化

都市 鉄道

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2010年に開業した4代目旭川駅。これまでも何度か訪れているけれど、今回ははじめて夜景を堪能した。しかも、11月上旬なのに適度に雪が積もった冬景色で。

昼間ははっきり認識できない特徴的な形状の柱が、ガラスのカーテンウォール越しにくっきり見えて、そのクールさにしびれた。駅空間の明解な構成も、文字通り透けて見える。さらに、かつては駅裏として断絶していた忠別川との関係が、密接なものになっていることがよくわかる。駅とその周辺は、様々なアイテムが雑多に出現することで混乱が生まれるのが常だけど、新しい旭川駅は造形面も利用面も適切にコントロールされているようで、質感が高い状態がしっかり維持されている。そして、利用者は豊かな空間でそれぞれゆったり過ごしている。

ところが、5時過ぎという利用者が多いであろう時間帯だったのに、空間の広さに比べて人が圧倒的に少なく、なんとなくしょんぼりしてしまった。まあ、以前から街のスケールと駅のスケールが合っていない気はしていたのだけど。そんなモヤモヤした気分で昨年できたばかりの駅直結AEONに立ち寄ったところ、打って変わってそこそこの賑わいが見られ、ちょっとびっくりした。

旭川駅にもしっかり組み込まれている都市軸の「買物公園」は、衰退がますます避けられなさそうだね。駅前の西武デパートは約1ヶ月前に閉店してしまったばかりだし。せっかく都市構造が川の環境を取り入れて豊かな表情を獲得しようとしているのに、街のコンテンツの多様性は減る方向なんだろうか。僕は子供の頃に3年間旭川に住んでいたので、ノスタルジックな気分とともに、ちょっとした不安感を憶えてしまった。