はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

レガシー

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「レガシー」という言葉はスバルのレガシィが真っ先に思い浮かぶこともあり、オリンピックなどの文脈で使ったことはない。まあその前に、なんとなくではあるけれど、個人的には「遺産」のイメージが先行してしまうので、現役施設に適用することをためらっちゃうんだろうな。現役の土木構造物に対して「近代化土木遺産」と言ってしまう(言わざるを得ない)違和感と同じようなもんかなあ。

それはそうと、やはりオリンピックってのは時代を前に進める効果は確実にあったのだと思う。先日示したローマの施設しかり、代々木の体育館しかり。これらが今もリスペクトの気持ちが込められながら現役で使われていることは、最大の価値だと思う。代々木はあらためて見に行かなきゃと思い続けて、もう何年経っちゃったのだろうか。

上の写真は先日載ったセスナ機から撮ったもの。やはり明治神宮の森との関係は素晴らしいね。奥の方では東京体育館と外苑との関係も確認できるし、その隣で盛んに行われている新国立競技場のクレーン祭りも確認できる。言葉の使い方は難しいけど、「レガシー」という概念はしっかり捉えていきたいねえ。

以下、体育館シリーズをまとめておく。