はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

単線モノレール

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先日、湘南モノレールを体験してきた。乗るのも見るのもあまりにも楽しかったために、終点の「湘南江の島駅」まで行ったにもかかわらず、夏の海を体験することをすっかり忘れてしまった。

千葉都市モノレールと同様の軌道から車両を吊す「懸垂式」なのだが、街の中でのスケール感はまるで異なる印象を受けた。バス以上で電車以下という雰囲気のコンパクトさで、ちょうどよい感じ。もちろん、軌道の上に車両を載せる跨座式よりは大柄だけど。

その印象は、2車線かつ十分な歩道幅員がない道路の上空を、「単線」で通っていることに由来しているのだろうね。複線の千葉都市モノレールと比べると、橋脚が圧倒的に小さくおさまっているし、沿線の建物の軒先が近く感じる。すれ違いが駅部でしか行えないことから運行間隔などに制約があるのだろうけど、そのくらいがちょうどいいバランスなんじゃないかと思ったな。

それと、軌道の線形が単線だとスッキリきれいに見えるってのもいいね。特に大船駅を出てすぐのS字カーブが描くラインは、とてもすてきだった。煩雑になりやすい桁外側の垂直補剛材が、連続性を強化してよい方向に効いていると思ったな。