はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

地を這うモノレール

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湘南モノレールは起伏が多い地形との関係がとても面白い。中でも最大の見せ場は、トップスピードで山岳トンネルに突入する場面だと思う。いやほんとびっくりしたよ。都市にあるはずのモノレールが、なんのためらいもなくトンネルに突っ込んでいくんだもの。

その他にも、地表を一部開削して地面すれすれを駆け抜ける部分も楽しかった。それが地上からはどう見えるのかが気になって、途中駅を降りて少し歩いてみた。すると、補剛材のリブがバリバリに入った桁が視線の高さに現れて大興奮。遥か上空にあるはずのものが目の高さにあるんだもの、楽しいよねえ。そして、ワクワクしながらモノレールの通過を待っていると、ついにその時がきた。

あれ?あれれ?なんだか迫力がないな…。というか、普通の電車にしか見えないじゃないか…。

つまり懸垂式モノレールの魅力の源泉は、車両の直下の空間にあるということに気がついた。そして、いまさらなにを言っているのかと、自分を問いただした。