はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

再建へのステップ

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甚大な被害が生じた熊本地震から丸2年。当時を振り返りつつ現状を伝える報道の中で、復旧が急ピッチで進められている熊本城の天守閣とともに、全面が足場で囲まれた飯田丸五階櫓の様子も示されていた。被災当初より「奇跡の一本石垣」として多くの人に復興への勇気をもたらしてくれたあの櫓だ。

昨年の春に熊本を訪問した際には、緊急対策工として櫓の倒壊を防ぐためにつくられた緑の仮設構台もじっくり眺めた。地震で崩れた石垣の反対側をアンカーにして、鉄骨のアームで上から無理やり櫓を支える緑の巨大装置。ニュースでこの姿で見たとき、ド迫力のマッチョなかっこよさにしびれたので、どうしても見ておきたかったのだ。

現在はこの仮設構台は撤去されて、新たな倒壊防止構台で下からがっちり支えられながら、崩れた石垣の復旧工事が進められているようだ。櫓は7月までにすべて解体されて、それらの部材は城内の格納庫に保管されるという。再建にはまだまだ時間はかかると思うけど、影ながら応援したいと思っている。昨年、復興城主にもなったことだし。