はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

勾配の可視化

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地形の起伏を意識する際には、比較対象となる水平面が存在しているとたいへんわかりやすい。連続した傾斜を持つ実際に近いジオラマ模型よりも、スチレンボードを積層したコンター模型のほうが、地形を読み込む検討には適している。

棚田や段畑のようなスケールで実空間にコンターが現れる景観に感激するのは当然としても、日常の街のスケールで勾配が可視化された状況に出会ってハッとすることもある。上の写真の階段なんて、まるで滝を流れ落ちる水のように斜面と建物が接続されていて、うっとり見入ってしまう。

それはそれとして、実際使う人はどこら辺を通るのだろうかね。じっくり観察してみたい。