はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

偽装表記

レンガ風ペイントがなされたコンクリートアーチの鉄道高架下物件。アーチ部分もレンガが水平に積まれているように描かれていて、違和感が満載だ。こじゃれようとしてみたんだろうけど、かなりぬかってる。どうしても偽装したいんだったら、覚悟を決めてちゃ…

アートの中の工場

日経新聞の朝刊の文化面で、今週の月曜日から「テクノスケープ十選」というタイトルのコーナーが掲載されている。工業景観をテーマとしている過去のアート作品を取り上げて、その作品の背景を解説しつつ、テクノスケープの面白さを分析するという内容。 筆者…

三角の橋の余生

夕張のダム湖にかかる旧森林鉄道の三弦トラス橋。極めて珍しい三角形の断面を持つ形式、当時の最新技術である全溶接を採用したこの橋は、昭和33年に架設され、昭和41年に廃止された。以来、放置されたまま時が流れたが、近年になって、産業遺産として注目さ…

巨大なおしり

このところ、水にまつわるものに接触する機会がやけに多い。先日は、国交省が企画した「春クルーズ・船で行く工場見学ツアー」に参加し、三井造船千葉事業所を見学させていただいた。僕が参加した回は、諸事情により造船所に船で上陸できず。ツアーの魅力の…

水上都市

昨日は横浜キャナルクルーズに運良く参加させていただいた。これは、横浜や川崎の運河クルーズ体験が新たな観光資源となり得るか、どのような仕掛けを用意すればよりよい体験が得られるかと言った、検証実験的な位置付けで行われたもの。子安地区を中心に、…

非常時インフラの日常

先週末、写真集「恋する水門」の佐藤さんがガイドをしてくださった「水門ツアー」に参加してきた。これまで自分が見てきた領域は、土木のほんの一部であることを再認識させられた。要するに、交通系に偏っていた。交通系インフラは、たいてい常時活躍してい…

土と構造物のおさまり

デンマークで見かけたボックスカルバート。造形は簡素なのだが、かなりよく練られている。側壁の傾斜はユニークなフォルムを生み出し、内部の閉塞感を軽減し、交差点への視認性を格段に向上させている。そして、素直な盛土とのおさまりがとても効いているよ…

土木発・ドボク再発見

昨年から土木を扱った雑誌や番組が散見されるようになってきたように感じるが、先日発売された「AXIS」というデザイン系雑誌に、極めて重要な特集記事が掲載されている。タイトルは「土木の神髄」。これはまさしくドボク・エンタテインメントの範疇だよ…