はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

地味な水門

先月は東京にある陸閘のことに触れたが、自分が住んでいる地域にもあった。これまで何度も通った場所なのに、ぜんぜん気づかなかった。先日の工場クルーズのときに、同行者が目敏く発見してくださった。 この陸閘は、鉄道高架橋と樹林帯に挟まれた場所に、ひ…

工場クルーズ

昨日は千葉港を巡る遊覧船に乗った。この遊覧船から見える眺めは、基本的に工場しかない。食品工場のサイロや、石油工場のタンクや、羽田空港の滑走路や、製鉄所の原料ヤードやコークス工場なんかの絶景を、連続して鑑賞することができる。 船からの眺めのい…

都市の表皮

北海道産のメロンをいただいた。当然とてもおいしかったのだが、食べる前にメロンの表面をじっくり観察してみた。なぜなら、先日行われたフォーラムの中で、建築家の宮本佳明さんが「メロンの皮は都市計画道路に似ていて、筋はやっぱり直角に交差するように…

会議は短く

先日、僕も参加している音楽集団「トワイライトシステム」のミーティングに、久しぶりに同席した。お題は今後の活動における基本戦略について。いつものことだが、議題自体は最初の数分で終わり、あとはどうでもいい与太話になった。なにしろ、主要メンバー…

地下に架かる橋

にわかには信じがたいことだが、地下に架けられている歩道橋が六本木にある。昨年の今頃、偶然見つけた。先日も、六本木のAXISビルで行われたフォーラムが終わった後に、その直近にある不思議な構造物をあらためて見てきた。上空に首都高が架かる一般道…

自然なおさまり

過去にも何度か触れているが、高架下建築は面白い。つい先日、住宅都市整理公団総裁の大山さんがmixi内で立ち上げたコミュニティに、早くも200名を超える人が参加していることからも、その人気の高さが伺える。個人的には、土木と建築のせめぎ合いが滲み出し…

一段落

昨日、長い間取り組んできた仕事が、ようやく一段落した。しかし、まだ達成感は得られていない。自分の不甲斐なさへの悔しさと、多くの人にかけてしまった迷惑への反省と、長い道のりで蓄積した疲労のほうが、はるかに勝っている。 何はともあれ、応援してく…

茜色の鉄塊

工場景観の面白さのひとつには、時間による表情の変化があると思う。特に移り変わりの激しい夕暮れ時は、ボーッと眺めていても飽きることはない。いい具合に光を反射して、いい具合にシルエットを魅せてくれる。それが刻々と変化していく様は、なかなかグッ…

理由と都合

公共地下空間にはヘンテコな空間が結構存在する。たとえば、写真のようにちょっと下がってちょっと上がるといった具合に。もちろん、それらには原因があるのだろう。たとえば、地下鉄や共同溝などの移設できない埋設物がもともとあるとか。既存の埋設物の移…

東京でパークアンドライド

東京駅と首都高は直結している。そんな驚愕の事実を、つい数年前に知った。以前、実際に見に行ったのだが、八重洲地下駐車場の地上出口の隣に首都高出口があり、ちゃんと通行料金を払う窓口もある。ぱっと見は普通だけど、ちょっと考えるとびっくりする眺め…