2009-01-01から1年間の記事一覧
今年はのっけから体調を崩してしまい、あらゆる面で自信を失った絶不調の年だったのだが、幸いなことにドボクものはたくさん見て回ることができた。 その中で心に残ったものをノミネートしてみる。池尻大橋のコンクリートコロッセオ、蘇我の解体中高炉、鹿島…
もうすぐお正月。ドボク詣をする方々におかれましては、風邪などをお召しにならないよう、防寒対策を忘れずに。僕も大山さんの高架下初詣に参加させていただく予定。ゴール地点は箱崎ジャンクションだ。 箱崎詣に際しては、幾重にも交錯する橋桁の重厚なアン…
せっかくなので、クリスマスっぽい写真を。 工場の灯具は、保守点検を24時間可能にするためにつけられていて、残念ながら観賞者のためのものではない。しかし、できたばかりのこのプラントは、観られることを意識しているかのように、やけにきらびやかだ。 …
橋が好きな人って結構いるはずだと思っているのだが、これまで専門家以外ではそれほど多く出会うことができなかった。ダムマニアや工場マニアや水門マニアや鉄塔マニアや団地マニアとかにはたくさんお会いしているのに。 そんなけだるい空気を振り払うかのよ…
先月京都に行った時、琵琶湖疏水の水路やインクラインや記念館などを、じっくり時間をかけて散策してきた。知識としては少しあったのだけど、実物を見て触れると理解が進むね。明治の人々の偉大な仕事を感じることができて、ほんとによかった。 その道中、随…
緑の生命力はあなどれない。コンクリート法枠とモルタル吹付でガチガチに固められてワッフルのようになった斜面でも、彼らはほんのわずかな水抜き穴を手がかりにして繁殖する。自然もかなり強引だよね。
食品コンビナートでよく見かける穀物サイロのテクスチャーってなかなかすてき。常軌を逸したスケールの円筒がそっけなく連なっているんだもの。
海老名JCTで架設を待つ鋼箱桁。橋の上を走っているときはそれほど意識しないけど、曲線部の横断面の勾配はこんなにナナメになっている。桁の断面なんて普段はお目にかかれないから新鮮だね。
来年の供用に向けて工事が進む海老名JCT。完成すると東名高速道路と圏央道を結ぶことになる。これはかなりかっこいいジャンクションになりそうだよ。鑑賞ポイントも充実しているので、ご近所の方は要チェック。
鉄塔と送電線は空を引き立てるための名脇役なのだ、と言い切られた。 なるほど、自分はこれまで送電鉄塔を主対象として凝視し、空は背景として切り捨てて見ていた。 それが、主役は空で、それに奥行とかスケール感を与える補助をするのが送電鉄塔だと。 送電…
これは京都駅で見かけたすてきなエスカレーター。個人的に、細くて長いやつは好み。 デイリーポータルZ「みんなでエスカレーターを見に行った」を見て、あらためてエスカレーターの魅力を教えてもらい、ほのぼのした。エスカレーターツアー行きたかったなぁ。…
鉄筋でぐるぐる巻きにされた鉄道高架橋の橋脚。耐震補強ってことはわかるけど、ずいぶん荒っぽいやり方だ。なにかのプレイか。 気になって調べてみると、どうやらRB工法というもののようだ。周りに邪魔なものがあって重機を使って施工できない使えない場合に…
富津岬の突端にある展望台は、かなりファンキーだ。これでもかというほどに展望デッキが繰り返され、それらが迷路のように階段で結ばれている。いろんな場所から展望し放題。五葉松をモチーフとしてつくられたものだそうだが、増殖する菌糸類とか脳細胞シナ…
東京タワーにはブームがあったけど、京都タワーにもあるのかな。ゆるキャラのたわわちゃんとかいるから、ありそうなもんだけど。
高尾駅にはバスのターンテーブルがある。右側のひもを引っ張ると回る仕掛けになっている。乗ったまま回りたいな。
先月架設された東金JCTのその後を、用事のついでに見てきた。昼間に見ると、夜とはまた違った表情だね。これはすてきなJCTになりそうだ。クルマでのアクセスもいいし、これからもときどき様子を伺いにこなきゃ。 JCTの地面に目を転じると、あのかっこいい800…
以前からぜひ見たいと思っていた琵琶湖疏水の水路閣に行くことができた。ローマの水道橋のような重厚なフォルムや歴史を感じさせるレンガのテクスチャーが、鮮やかな紅葉に引き立てられていっそう印象的だった。 水路閣は明治21年につくられた。南禅寺という…
京都を訪ねる機会を得たので、市内をすこし散策した。盆地になっている市街地の辺縁部には結構な坂があって、景観の変化が面白い。そこでは駐車場も面白い。
大橋ジャンクションは完成に向けて着々と工事が進んでいる。今年はじめのときからずいぶん様子が変わった。首都高速3号渋谷線との接続部の橋梁は、遮音のためか投物防止のためか明暗順応のためか、鋼製の檻で囲われることになる。走行景観のダイナミックな…
東京湾アクアラインの海底トンネルにはすべり台がたくさんある。もちろん遊ぶものじゃなくて本気のものだ。本線の下層には秘密の避難通路があって、そこに降りるための仕掛けだ。いくら滑りたくても非常時以外はだめだよ。ちなみにこの避難通路は、煙やガス…
絶賛施工中の圏央道本線橋である裏高尾橋の建設現場に、驚愕の光景が。なんと、大型ダンプやトレーラーを垂直に昇降させるリフトがあるのだ。深い緑色の仮設構造物、かっこいい。 ここらへんは小仏川がつくった谷地形になっていて、それに沿って旧甲州街道が…
昨日はハイウェイテクノフェアという、高速道路の保守や管理などに関する技術や製品の展示会に行ってきた。一般消費者向けではない世界は知らないことばかりで、実に楽しかった。いろんなところでいろんな努力があることを感じたり、プロの専門知識の奥深さ…
川沿いを歩いていると橋があった。近づくにつれ、欄干に違和感が。カタチは間違いなくアルミ製の高欄兼用車両用防護柵だが、ちょっと様子がおかしい。よくあるプリント偽装か、やだねぇと鼻で笑って通り過ぎようとしたのだが、そんなもんじゃなかった。思わ…
千葉駅前の交番。モノレールの桁と橋脚でつくられた巣箱のおかげで、この暴力的なまでの姿かたちがなんとなくおさまって見える。かも。
橋が回るってのはすごい。先週の萩原さんのDPZ記事にあった大阪の夢舞大橋はかなりのもの。アーチが浮いてて、しかも全体が動くんだからとんでもない。だいぶ前のことだが、雑誌に載っていた計画案を見て、思わず吹き出してしまったことがある。残念ながら、…
今日はあきれるほどいい天気だった。なので、千葉駅前インフラ積層カオスを見に行ってきた。かなり無茶している感がひしひしと伝わってくる。いい眺めとは全く思わないけど、嫌いじゃない。
日本一のロックフィルダム、高瀬ダム。巨石を積み上げた堤体の高さは、176mもあるのだそうな。その景観はあまりにも現実感がなくて、良いとか悪いとかそんな尺度の話ではない圧倒的な眺めだった。ちなみにダムの天端から見た景色はコレ。 このダムは自家用車…
巨大なクローラークレーンは、どこを見てもいちいちかっこいい。膨大な重力を相手にするこの重機は、えも言われぬ緊張感を醸し出している。だって、これ動くんだよ、絶妙にバランスとりながら。 先日の東金ジャンクションの架設見学会で同行した大山さんが、…
東金ジャンクションDランプ橋の架設工事を見てきた。下の交通を一時的にストップし、日本最大級800t吊りのクローラークレーンを使って、闇夜に浮かび上がるやんわりとカーブした鋼箱桁を一気に架けたのだ。4層道路ミルフィーユの最上部の盛りつけは、とん…
クリーンエネルギーとして期待されている風力発電は、景観の破壊者になるのか、景観の新たな価値を生み出すのか。 とりあえず単体だけを見てみると、流麗なフォルムがかっこいいと思う。でも、群れをなしている景観を見るたびに、アスカの「エヴァシリーズ、…