はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

本日の解体中高炉

およそ2カ月前の解体工事着手時と見比べると、進捗状況がよくわかる。ベルトコンベアがなくなり、熱風炉の上部がすっきりした。大きな視覚的特徴になっていた斜めのラインがないと、なんとなく物足りない。慣れのせいかな。

風水的見地

ちょっと前に、台湾から来た若者たちを伴って、都内の素敵ポイントを少しだけ巡り歩いた。その道中、浅草橋の高架下建築を眺めているときに、面白い話を聞いた。 これは、彼らにとってはあり得ない住宅なのだそうな。なぜなら、上を通る鉄道により気が流れ出…

ドット柄

神田川が隅田川と合流する場所に架かる柳橋。アーチ基部のリベットの配置が、すごくきれいだよ。

下町のモンドリアン

モンドリアンというオランダの画家が描いた水平と垂直のラインで構成された抽象絵画「コンポジション」シリーズを、だれでも一度は目にしたことがあるだろう。なんとそのモンドリアンの巨大壁画が秋葉原駅と浅草橋駅の間の鉄道高架下にある。と言ってもいい…

勝手に橋の名前を募集します

東京港臨海大橋(仮称)の名称をこちらのページで募集している。かっこいい橋にふさわしい、かっこいい名前になるといいね。 個人的には仮称のままでもいいのだけど、何らかの意思表示を主催者側に伝えておきたい。そこで、良識あるみなさまの考える名称をう…

日本橋水門のリニューアル

ふと対岸から日本橋水門を見ると、なんだか様子が違う。目をこすりながら何度も見ると、ゲートが1枚しかないことに気づく。それどころか、機械室もそれを載せる桁さえも消えているのだ。 かなり狐につままれた気持ちでじっくり見てみると、工事看板に「水門…

小判型

河川の中の橋脚は、水の流れを阻害しないように小判型の断面にしなければならないというルールがある。その一方で陸上部では、小判型の断面にする必要がない。しかし、結構頻繁に見かける。小判型は造形の自由度が低かったり、柱頭部のおさまりが悪かったり…

深川の木馬

首都高9号深川線を下から見上げるのは初めてだった。ちょっと前までは水路だったのだろうと思われる場所に、二層の高架が延々と続いている。その中に、ほかではあまり見たことのない形の橋脚があった。 現場から写真付きでツイートしたら、即座に「木馬」だ…

江東水路

江東区の観光案内所およびギャラリーである深川東京モダン館が主催する江東ドボクマッピング水路編に参加させていただいた。「水路を行く」の外輪太郎さんをツアーガイドとする江東デルタ地帯の水路クルーズ。 水面から眺める都市ってのは本当に面白い。視線…

地形の記憶

父親の仕事の都合で、幼年期に長野県松本市で過ごしていたことがある。数年前に松本を訪れたついでに、30年以上前のかすかな記憶を頼りに市内を散策してみた。 行く前は色あせた断片的なシーンしか思い出せなかったのだが、現地に行ってみると“かつて自分…

見附交差点

赤坂見附とは江戸城に対する外敵の進入を見張るための城門のひとつであり、いまも石垣が残されている。その遺構を背にして、近傍の交差点の様子を監視してみよう。首都高と青山通りの平面線形と縦断線形が複雑で、平衡感覚がなくなるよ。個人的には、かなり…

裏側の眺め

世の中橋脚マニアがいるのだから、橋桁マニアがいてもおかしくない。きっといると思う。桁裏コレクターとか結構いるんじゃないか。 彼らの中では、鋼派とPC派とか、箱桁派と鈑桁派とかで論争があったりするのだろうね。もっとニッチなところでは添架物マニア…