はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

アントワープの港クルーズ

まるで真夏のような強い日差しが照りつけたイースター休日に、工業都市としてのアントワープを満喫できる港クルーズ(Flandriaホームページ)を楽しんできた。 10:30発1.5時間のショートハーバークルーズと、14:30発2.5時間のロングハーバークルーズが用意さ…

鉄道の大聖堂

ベルギーのアントワープ港に来たついでに、以前タリスに乗車したときにちらりと横目で見てから気になっていたアントワープセントラル駅にでも見に行ってみるかと思い立った。来てみてびっくり、僕が今まで体験した駅の中でも一番すごいんじゃないかというく…

生産の現場

少々血迷って、メルヘンな写真を載せてみよう。昨日はオランダ北部に広がる花卉栽培の風景を見に行ってきた。この時期のオランダを代表する眺めなので、一応見ておかねばならないかなと思ったわけだが、どこまでも広がる色鮮やかな農地に圧倒された。チュー…

宗教建築的空間構成

個人的に地下の大空間には強い魅力を感じる。エスカレーターで地上への上昇を強調されたらもうたまらない。そんな地下鉄駅がロンドンにあった。カナリーワーフという再開発地区の中心にある駅だ。周辺はボリューム感のある高層ビルが林立しているので、この…

ローリング

世の中にはおかしな橋がいくつもあって、このブログでもこれまでたくさん紹介してきたが、ロンドンで見たこの橋は、かなりイっちゃってる。なにしろ、丸まるんだよ、橋なのに。まるまったその姿はまるでダンゴムシのよう。いったい何のために丸めるのか、そ…

ミレニアム

ふと気がつくと2000年からもう12年も経過してしいたが、ようやくこのたびロンドンのミレニアムブリッジを参拝することができた。ミレニアムって響きの浮かれっぷりが少々気恥ずかしくなるのだけど、キリスト教国では極めて特別なイベントだったんだろう。ロ…

極めて高価な爪楊枝

スキポール空港のすぐそばのHaarlemmermeer(タイプミスのような綴りだけど、オランダってこういう地名が多いね)というエリアを貫く水路には、カラトラバの斜張橋が3つも並んでいる。 これらは爪楊枝のような同じ形の斜め主塔で統一されているが、それぞれ…

車が通れる彫刻

カラトラバの橋を見るときは、ケチくさい経済的合理性を考えてはいけないようだね。たまたま橋の機能も有している彫刻作品というように捉えた方が、精神衛生上好ましいもの。実際にはっとするような研ぎ澄まされた美しさを感じるし。

テクノツーリズムのお誘い

欧州ドボクをおなかいっぱい体験してみませんか。世界最大の自走式重機と言われるバケットホイールエクスカベーターを至近距離で見ることができるかもしれないツアーに参加したいという方は、4/22 or 5/27までに当方へご連絡ください。スケジュールや訪問地…

移動しまくり

過去の記事をぱらぱらと見ていたら、お正月に見てきたネイさんの橋を紹介し忘れていたことに気がついた。Vroenhoven橋という鋼下路桁と鋼斜張橋のハイブリッドといった感じのとてもユニークなフォルムの橋。構造や製作や架設でいろんなテクニックを駆使して…

鍛え上げた上半身

ロッテルダム港を遊覧する素敵なクルーズで見かけたガントリークレーン。このキリンはなんで上半身だけが筋骨隆々としているのだろうか。かなりアンバランスに見えるのだが、そこがまた魅力だね。

玄人好みのハイテク橋

ベルギーのVerviersという小さな街に架かる橋長30m、幅員2mのCentner歩道橋。一見したところ小振りで地味な印象なんだけど、一歩踏み込んでじっくり眺めてみると、最新技術が注ぎ込まれたクールな橋であることが感じ取れる。 構造形式はU字断面を持つ鋼下路…

結構古い少数主桁

ベルギーのリェージュからE25(A26)で南へおよそ30km下ったところに架かるSécheval高架橋。この端正な橋の特徴は、主桁が2つと少ない上に、横構や対傾構といった細かい部材がなく、かなりシンプルに成り立っているということ。 これは少数主桁橋といって、通…

せり上がる吊橋

デュイスブルクの運河に架かるユニークな歩道橋。バックステイのケーブルを油圧シリンダーで引っ張ることでタワーを外側に傾斜させて、運河上のケーブルを引き上げ、桁を太鼓橋のようなアーチ状に持ち上げる。冗談みたいな話だけど、エイプリルフールのネタ…