はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

2014-12-01から1ヶ月間の記事一覧

私的ドボク大賞2014

今年もいよいよ暮れてきた。第6回目となる『私的ドボク大賞』の選考を行おう。これは僕がその年に体験したドボク的ネタを振り返り、自分が最も感激したものを選定するという、誰も共感できないアワードである。ところが今回は、例年以上にレベルが高く、かつ…

記憶の定着に寄与するもの

ここ数日、わけがあって欧州滞在時の写真を必死にほじくり返している。自分のだけではなく、妻が撮影した写真も一気に閲覧している。大量にある未整理データとの格闘はとても骨が折れるのだけど、自分とは異なる視線からの記録によって、新鮮な驚きと大きな…

類型学による考現学

2ヶ月ほど前、いつものようにボーッとtumblrを眺めていたら、衝撃的な写真が目に飛び込んできた。ショッキングピンクのタンクトップを着た、ややグラマーな女性たちがタイル状に並べられている写真だ。「ここここれはっ!!」と焦りまくって、そこにあった…

改装市場で気分転換

自分は仕事柄、写真は記録のための重要なアイテムなので、たくさん撮る方だと思う。その大量の写真の管理方法は、フィルムの頃とデジタルの現在とは大きく異なる。かつては、被写体の種別やテーマごとに、厳選した写真を焼き増しして、実際のアルバムの形で…

ザハ展雑感

先週、ようやく東京オペラシティ・アートギャラリーで開催されている『ザハ・ハディド』に行ってきた。4年前の欧州在住時に3つのザハ空間を体験したことがあるため、展示内容にリアリティーを感じつつ、過去から現在進行中の仕事までを一気に堪能できて、…

古墳的格納庫

房総の茂原にはかつて、海軍の航空基地があった。その明確な証拠とも言える『掩体壕(えんたいごう)』というコンクリート造の航空機格納庫が、10基ほど残されている。倉庫として使われているものもあるが、ただそこにあるだけのものも多い。上の写真の掩体…

高速道路貫通ビル

以前お伝えした芝浦の「水管橋貫通住宅」もカオス的未来感のあるたたずまいが凄まじかった(残念ながら今はもうない)が、阪神高速のランプにぶち抜かれている大阪梅田のオフィスビルも凄まじい。こちらの方は、昔のマンガや映画によく出てきた未来の街がリ…

謎の塔

佐倉市の丘の上にある「羽鳥調圧塔」を知ったのは、友人のツイートがきっかけだった。こんなすごいものが身近にあることをなんで僕は今まで知らなかったのか!と焦ったが、落ち着いて考えてみると、20年ほど前からその存在を認識していたことを思い出した。…

浮かれる準備

どうやら本日から表参道のケヤキ並木をLEDライトで飾るイルミネーションがスタートしたらしい。光ってのはたいていきれいに見えるからずるいよね。しかもその総量が多いと、その効果も高いように見えちゃうから、なおずるい。(たとえば、直接光、夜景はきれ…