はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ローマ人の仕事

ローマ人が二千年前につくった南フランスの水道橋「ポン・デュ・ガール」のアーチを下から見ると、つくりが異なる石橋が並んでいることがわかる。写真の左側(上流側)がローマ人の手によるオリジナルであり、右側(下流側)がナポレオン3世の命による修復…

『ヨーロッパのドボクを見に行こう』のリアルツアー!!

【本ツアーは中止となりました!!(11月25日)】 たいへんお待たせしました。ようやくお知らせできる状態になりました。 『ヨーロッパのドボクを見に行こう』に掲載したモデルコースA『南フランス周遊コース』を、本当にやりますよ!!近畿日本ツーリスト…

時の経過

今年3月の訪問以来、再び福島県双葉郡富岡町を訪問した。ここは長い間、警戒区域や帰宅困難区域になっていたこのエリアだ。地震と津波で被災した当時のままの箇所もまだまだ多いが、半年前と比べてがれきの片付けが進んだ箇所もあった。そして黒い除染袋の…

環状列塔

先日、はじめて鳥取と島根を訪問した際に、せっかくの機会なのでベタ踏み坂として有名になった境港の「江島大橋」に立ち寄ろうと思い、レンタカーを走らせた。するとその途中で「なんだこれは!!ひょっとしてアレを降臨させるためのものなんじゃないか!?…

壁が隔てるもの

氷見の防火建築帯の周辺は、延焼を防御するという役割が示すとおり、木造建築の密集地帯である。防火建築帯の屋上から裏側をから眺め、ああこのエリアに火の粉が飛ぶのを防ぐのかと思った次の瞬間、このエリアが火の海になった時に体を張って外に広がるのを…

防火インフラ

高密度の木造建築群は、燃えはじめてしまうとたいへんな大火になってしまう。木造住宅が多い日本では、都市の集積が進行するにつれて深刻な社会問題になっていった。そして1950年代から60年代を中心に、横に長いコンクリートの建物によって都市の延焼を食い…

地域の代表的な風景

「地域を代表する風景」ってのは、郷土史のフィルターを経て古典化し、一般的な価値を獲得したものだろう。そういうものでないと、観光パンフレットに掲載しにくいだろうし。それ自体はそれほど疑ってないのだけど、個人的な地域のイメージとなると話は少々…