はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

岸壁の退役クレーン

もう4年も前のことになるが、アントワープのスヘルデ川沿いの岸壁に、個性豊かな古いクレーンたちが何台も置かれていた。この写真以外にも、まだまだたくさんあった。おそらく退役したクレーンたちが招集されたのだと思うが、なんの案内もなかったので、そ…

輪になって踊ろう

フランスの南部を巡ったときにはアヴィニヨンにも立ち寄ったのだが、もっとゆったり味わうべき街だった。ここの歴史地区は世界遺産にも登録されているってのに、ほとんど駆け足でバタバタしちゃっただなんて、実にもったいないよね。でもさすがに「アヴィニ…

歴史のお勉強

昨年のお正月に敢行したオランダ旅行では、ロッテルダムのファン・ネレ工場にも行った。もっとも見学の予約をしていなかったので、ゲートから中には入れなかったんだけど。 ここは昨年の6月に世界遺産登録されたばかりの工場で、もともとは煙草、紅茶、コー…

新品トンネル

先日、供用間近の山手トンネル(湾岸線〜渋谷線)を見学させていただいた。このトンネルの開通によって、首都高中央環状線(C2)がついに完結するのだ。すでに供用済みの板橋までの区間を含めると、総延長はなんと18.2kmにおよぶ。長いとされる山岳トンネ…

豊かなテクスチャー

一ヶ月ほど前のこと。一関から陸前高田に向かう道中、素敵な石灰工場に出会った。なんと言えばいいんだろう、形態と壁面とテクスチャーの関係が絶妙すぎてたまらない。一見すると無計画なトタン・パッチワークのように感じるけど、全体も部分もしっかり整っ…

山を越える道

ここ数日、スイスの写真を見返している。アルプスの自然の絶景はもちろんすごいんだけど、そこに道路が入った風景も、これまた強烈なインパクトがあるね。アルプスの山と谷の急傾斜と、車両の走行が可能な線形が、ギリギリのせめぎ合いを繰り広げた結果なの…

魂が宿るコンクリート伽藍

一見するとパステルカラーで彩られたファンシーなキッズスペースに見えるだろうが、それはある意味で正しい。ここはスイスのバーゼル近郊にあるシュタイナー教育の総本山「第2ゲーテアヌム」のホールに至る階段室だ。 この異様な建物は、内と外のイメージが…