はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

近代木橋

構造形式自体は伝統的なものだが、現代的にクールにアレンジされたスイスの木製方杖ラーメン橋。例によって正式名称がよくわからない(Glennerbrückeか?)ので、とりあえずここではグレンナー橋としておこう。ユルグ・コンツェットの設計で、2002年につくら…

知らない街の有名物件

数ヶ月前、ほとんど訪れたことのない高崎へ出張に行った際、数時間ほど自由になったので、中心市街地を散策することにした。事前に予備知識を仕入れる時間が全く確保できなかったのだが、その瞬間の勘を頼りに徘徊して、有名建築家による駐車場に出会ったり…

日常の風景が変わる『街角図鑑』

待望の路上観察指南書が、ついに出版される。三土たつお編著『街角図鑑』(実業之日本社)だ。なんと僕も寄稿させていただいたので、発売前に見本誌を手にすることができた。なんとも役得だね。 黄色い帯には「路上観察の新たな地平」「街角デザインが読み解…

三国国境

なんともビシッとしていない石碑を境に、左奥がオランダ、右の林がドイツ、手前がベルギーに分かれている。「B」の文字が見えることがその証左。「1032」の意味は知らないが、見えない側にはやはり素っ気なく「NL」「D」と書かれているよ。なお、写真左奥に…

九州の地震

現在も九州を襲っている一連の地震により被災されているみなさま、心よりお見舞い申し上げます。救出活動や緊急復旧に尽力されているみなさま、ご活躍をお祈りするとともに、ご自身のお体も十分に気遣ってくださるようお願い申し上げます。なかなか収束に向…

道路複合物件

僕のツイッターのタイムラインにはこのところ、先日オープンした駅上超高密度バスターミナル「バスタ新宿」の情報が各方面から多数書き込まれている。僕も早く見に行きたくなってウズウズしているのだけど、しばらくは目の前の仕事から抜け出せそうにないん…

橋の写真

ひとつ前の記事で、オランダのナイメーヘンに架かる橋「De Oversteek」の写真を取り上げた。柴田敏雄氏の写真展に感化されて、自分の写真もそれっぽくならないかあと思い、構造的な特徴を持つ部分をクローズアップして構図のバランスを再検討してみたり、ド…

写真家と構造デザイナー

先日、品川で行われている柴田敏雄の写真展「Bridge」に行ってきた。被写体は、このブログでもたびたび取り上げているローラン・ネイが手がけた橋梁だ。本当に素晴らしい写真展なので、みんな行ったらいいと思う。以前から個人的に、ネイの橋は写真に撮りに…

流体表現の女王

あのザハ・ハディドが急逝した。65歳という若さ、押し出しの強い風貌、ザハ建築が世界中でじゃんじゃん建設されている状況なので、まったく想像していなかっただけに、絶句した。そして、残念でならない。 ローマの国立21世紀美術館(MAXXI)では、エントラ…