はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

高級桟橋滑走路

先日羽田空港のA滑走路に着陸した際に、D滑走路のジャケット工法を説明しやすい写真を撮ることができた。東京湾に突き出したD滑走路の南西側半分は、周辺環境への負荷をかけないために、多摩川の流れを遮らない桟橋形式が採用されている。そりゃもちろん…

琵琶湖の水

日本の古都・京都には、1890(明治23)年につくられた琵琶湖の水を市内に運ぶための壮大な規模の水路があり、今も現役の施設として市民生活の中に溶け込んでいる。明治維新によって首都機能が東京に移ったことで、当時の京都は著しく衰退しはじめていた。そ…

拡大する社会のインフラ

10年前に撮った瀬戸大橋の写真を引っ張り出す用事があったので、海を渡るってことを振り返ってみた。 20世紀後半のおよそ50年間、日本の国土開発は「国土の均衡ある発展」をキャッチフレーズとして、経済成長を前提とする量的拡大が行われてきた。それを考え…

楽しいラジオ

本日の午後、TBSラジオの名物番組『たまむすび』の「おもしろい大人」というコーナーに出演させていただいた。なんと、赤江珠緒さんとピエール瀧さんとお話をしたのだ。その25分間はとても楽しい時間だったのだが、やはり緊張と興奮が激しかったようで、放送…

ドリアンのパターン

総合芸術文化施設のエスプラネード・シアターズ・オン・ザ・ベイは、その特異な見た目から「ドリアン」と呼ばれている。ドームの表面が三角錐のような形状の日よけで構成されているのだけど、これがたいへん刺激的であり、抵抗感がある人はたくさんいそうだ…

バズる室外機

たびたびツイッターなどで室外機について触れているが、まさか1万リツイートを越えるとは予想もしていなかった。5日前にシンガポールで見た、ショップハウスの裏にみっちり貼り付いた室外機群が突然バズったのだ。たしかに、現代的な高層ビル群の背景と、野…

抜け殻になったコンテナターミナル

タンジョン・パガー・コンテナ・ターミナルのあの感動を再び味わいたくて、2年半ぶりにシンガポールを訪れている。そのターミナルを一望できる高層高級住宅を訪問したのだが、窓の外を見るなり腰が抜けた。なんと、広大な敷地がほぼ空っぽなのだ。色とりどり…

ジェンガ住宅

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。 今年はシンガポールからスタートを切っている。知り合いを頼って冬期休業期間中に総戸数が1000を越える巨大HDB(公団住宅)の「インターレース」に潜入させてもらえる段取りをしていたら、元…