はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

雨雲レーダー

沖縄滞在時の天候は、ころころ変わった。晴天もあればスコールもあったので、レンタカーで移動するときには、雨雲レーダーで行く先の天候を予測しながら行き先を決めた。 古宇利島と本島を結ぶ古宇利大橋を見に行ったときは、ギリギリセーフだった。南国の素…

廃墟の格

沖縄に来たからにはグスク(城)の石垣を見なければと思い、世界遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」にも指定されている中城城跡(なかぐすくじょうあと)に行ってきた。沖縄本島の東西の海を両方望むことができる稜線に沿って構築されていた城郭群は、…

絶景シークエンス

沖縄本島南部の南城市の高台から海岸までを一気に下るS字カーブは、絶景ポイントとしてネット上で多数取り上げられていた。「ニライ橋」と「カナイ橋」で構成される道路景観は、自衛隊の用地同士を結ぶ通路上から展望することができた。 もちろんその眺望に…

沖縄の美しい海の見え方

この夏は沖縄を訪問した。いつもどおりマニアックなドボク旅が基軸であることには違いないのだが、少々思うところがあって、最後の訪問先は沖縄戦最後の激戦地である摩文仁(まぶに)の丘にある「沖縄平和記念公園」とした。 ある程度覚悟を決めた上で資料館…

赤いリフト橋

筑後川昇開橋は、1935(昭和10)年に佐賀県と福岡県の境界をなす筑後川に架けられた可動橋。1987(昭和62)年に鉄道橋としての役割を終えて、すったもんだの後に1996(平成8)年にようやく遊歩道としての人生を歩み始めたとのことである。当初の役割はすでに…

断面に見える斜面

勝浦港の防波堤から見た漁協施設と集落、その背後にある崖地。2つの尾根の間に住宅があることも、チラリと確認できる。まるでポリゴンフレームのような法枠工の急斜面は、山を垂直にザクッとカットした断面のようにも見え、なにかを説明するためのジオラマ模…

リアス海岸の谷

先週は外房の勝浦を、2泊3日でたっぷり堪能してきた。とても印象深かったのは、なんと言っても海側には開いているけれど、陸側は閉ざされているリアス(式)海岸の地形と、それに由来する生活文化。あ、僕を含む大人のほとんどは「リアス式海岸」と教わって…

水を制する堤

筑後川の下流に「デ・レーケ導流堤」と呼ばれている港湾施設がある。筑後川の幅を狭めることで流速を早め、土砂が堆積しにくい状況をつくり出し、航路として必要な水深を確保するというもの。干満の差が最大で6mもある有明海ならではの工夫だね。 オランダか…

嘉瀬川くん

逆三角形に配置された三点があると、人の顔に見えることがある。これは「シミュラクラ現象」という言い回しで広く知られている。 佐賀県にある嘉瀬川ダムのオリフィスゲートと空気管らしき2つの丸い穴は、いかにもそれっぽく感じられる。しかも、( ゚ロ゚)ハッ!!…