はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

2025-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ゆるタク

うだるような暑さの中をトボトボ歩き、ようやくJR幕張駅に到着した。そして南口の様子を目の当たりにして、ニヤけながらも高揚感や安堵感や恍惚感に包まれた。なにしろ「タクシー」の路面標示がゆるい方向に自由奔放だったので。 思えば、現代の多くの駅前…

隆起するアスファルト

本日は今年度から受け持っている放送大学千葉学習センターでの「ミニゼミ」の日だった。その内容は、毎月ゼミ生のみなさまにお題を提示し、実施していただいた「まち歩き」の成果を発表し合うというもの。せっかくいただいた貴重な機会なので、本務の大学で…

5年ぶりのNY

僕が実際にニューヨークを訪れたのは学部を卒業した1993年の春休み、もう30年以上前のこと。すでにその時点で橋好きになりかけていたので、イースト川に架かるブルックリン橋を見に行った。河岸にはホームレスの方々の簡素なホームが連なっており、ものすご…

青い立体造形物

射水市の内川で見かけた青い壁を持つ住宅。このエリアでは、隣接していた家屋が取り壊されたことで露出した壁面全体に、新たな建材を貼り付けることはよくある。しかし、この家屋は比較的新しく建てられたもののようだ。建て替えの際、まだ隣接地に家屋があ…

絶滅危惧種

街中の自販機の横にちょこんと佇んでいたかわいい子たちが、急速に姿を消している。そう、リサイクルボックスたちのことだ。彼らを愛でてきた僕の肌感では、2〜3年前からその傾向が顕著になってきた気がする。つい先日は、駐車場の敷地に道路側を向いて設…

分断された世界

湯西川ダムの堤頂から下流の眺めを、注意深く撮影してみた。すると、まったく異なる二枚の写真を横に並べたように見えるではないか。水面と地面の対比に加えて、同流壁に沿ってスパッと切られた施設の屋根が、不可思議さを伴ってその印象を強化している。近…