はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

2026-01-01から1年間の記事一覧

眺望体験装置

尾道にある千光寺頂上展望台「PEAK」に行ってきた。2022年に完成したもので、延長63mもの直線空中デッキを有している。つまり、完全な歩道橋なわけだ。これがえらくかっこいい。過剰なまでにシンプルさを追求した桁断面、軸方向と直角方向にそれぞれ踏ん張る…

細長い漁港

出張先に向かう新幹線の車中、Googleストリートビューで今治市内を徘徊していたところ、海岸線にとても気になる道を見つけた。護岸直角方向に船がみっちり停泊し、道の反対側には全く脈絡がないロゴや屋号がつけられたコンテナや、なにかの資材というか端材…

哀悼

数日前、信じがたい報せが届いた。大切な友人であるネイ&パートナーズジャパンの渡邉竜一さんが、亡くなったという。いまもなお、その事実をうまく受け止めきれずにいる。気がつくと、ぼんやりと彼のことを思い出したり、いっしょに出かけたときの写真を見…

SF的景観

千葉港にそびえ立つ千葉ポートタワーは、40年前の1986(昭和61)年につくられた。全体がハーフミラーのパネルで覆われており、遠くから見た場合は今でも未来的な印象が保たれている。おそらく菱形の平面形状が、その印象の強化に寄与しているだろう。なにし…

百貨店の象徴

百貨店業界の衰退が顕著になって久しい。その理由はさまざまあるのだろうが、まったくの専門外である僕には論じる資格はない。個人的に言えるのは、そもそも百貨店はめったに行かない場所で、縁遠く、確実に苦手だということだけだ。ところが訳あって、今日…

路地の結界

浅草の表通りから路地に一歩踏み入れると、何者かが発する威圧感におののいた。それぞれがキャラ立ちしている、個性豊かな守護者のような室外機たちが、無言で、無表情のままこちらを見下ろしてくる。 彼らの間隙を突くように、配管が勢いよく流れている。水…

低湿地の共同体意識

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。早速だが、昨年の『私的ドボク大賞2025』にノミネートされた重要な作品にも関わらず、ブログに記録していなかったものについて、あらためて記述しておこう。 有明海に注ぐ矢部川と筑後川の間に…