はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

塔楼

龍馬電

屈強な送電鉄塔の志士たちが全国から集まってきた。これから各藩の長たちが議論を行い、これからの送電のありようを決定するのだろう。 彼らの持っている実力からすれば、日本を乗っ取ることなどさほど難しいことではない。しかし、彼らが真に目指すところは…

三角の塔

近所に火の見櫓がぽつんと残っている。かつては日本全国どこにでもあったけど、警報システムの変化や老朽化のために急速に減ってきているんだそうな。 三角形の断面を持つトラスの構造フォルムはかなり魅力的。でも、補強のためだろうか外側に取り付けられて…

展望まつり

富津岬の突端にある展望台は、かなりファンキーだ。これでもかというほどに展望デッキが繰り返され、それらが迷路のように階段で結ばれている。いろんな場所から展望し放題。五葉松をモチーフとしてつくられたものだそうだが、増殖する菌糸類とか脳細胞シナ…

駅前タワー

東京タワーにはブームがあったけど、京都タワーにもあるのかな。ゆるキャラのたわわちゃんとかいるから、ありそうなもんだけど。

鉄塔ウォーク

せっかくのお盆休みにうっかり夏風邪を引いてしまい、ほとんど寝て過ごした。しかし最終日の昨日は、気力を振り絞って送電鉄塔を見に行ってきた。あのサルマルヒデキさんの鉄塔ウォークに参加させていただいたのだ。 ちょっと歩くだけでフラフラになるほど暑…

タワーマスター

名古屋テレビ塔、さっぽろテレビ塔、大阪通天閣、博多ポートタワー、東京タワー。これらの塔は、すべて同じ人物が設計した。内藤多仲という建築家だ。すごいよねぇ、日本の塔のゴッドファーザーだ。ちなみに個人的には、これらの塔のプロポーションやバラン…

結界

送電鉄塔の下から真上を見上げると、単純に美しいと感じる。 単純なトラスの幾何学模様が重なり合い、複雑な図形となって繰り返され、天空に延びていく。 立体を平面化して鑑賞する行為からは、脳のスイッチが入れ替わる快感が得られる。 鉄塔ファンならずと…

夕暮れの鉄塔

荒川の河口付近の送電鉄塔。下部はほのかに明るい夕暮れの空を背景に、トラスが描く繊細なシルエットが浮かび上がっている。左右に堂々と広げた腕金は、街の明かりを受けて少し明るくなって、これまた夜空に浮かび上がっている。 昨日の夕方は、バランスの良…

システムの眺め

延々と連なる送電鉄塔たち。絶え間なく、電力をせっせと安定して供給している。彼方には工業団地や新興住宅地があるが、その足元でもどんどん宅地開発が進んでいる。都市整備に節操の無さを感じてみたり、かつての田園風景を思い浮かべてみたり、格子状に展…

自然な拒否反応

フランスの文人であるモーパッサンは晩年、1889年のパリ万博に際して建設されたエッフェル塔の中にあるレストランに、足しげく通っていたそうだ。その理由は「ここなら、あの忌々しい巨大な骸骨が目に入らない」からなんだと。美しいパリの街の景観を損なう…

独り立ちした門

そもそも門は、特殊な場だと思う。分け隔てられた内側と外側が門によって結ばれ、そこを通過することで世界が切り替わる。だからこそ、古来から個人も権力者も、門に対して格別のこだわりを持っているのだろう。自分を誇示するものとして。だからと言って、…