はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

施工

橋の出荷

富津で行われている東京港臨海大橋の地組みが、いよいよ佳境に入っている。6月に見に行ったときと比べると、道路が載っかる床版がすべて組まれたり、格点部の作業足場がなくなって見た目がすっきりしたり、完成に近づいていることが実感できる。 このばかで…

JCT番組

昨夜放送されたタモリ倶楽部で、あの大橋ジャンクションが取り上げられた。タモリ一行が松見坂立坑から入って、大橋シールドトンネルの中を歩くというもの。出演者のみなさまは大興奮。そりゃそうだ、とてつもない構造物なんだから。うらやましい。 やっぱり…

ドデカトラス

ゆりかもめの有明駅から見た東京港臨海大橋。いま、お台場で最も旬なのは、ガンダムよりもこっちだよね。こうやって手前の風景と対比してみると、そのばかでかさがよく伝わってくる。千葉の富津でも同じものをつくってるけど、それとはまた違う迫力がある。…

滑走路の部品

富津に東京港臨海大橋のトラス桁を見に行ったとき、羽田空港の滑走路を見つけた。コレと同じものだね。残念ながら近寄れるいい視点場はなかったけど、ちょうどフローティングクレーンが稼動していたので、わくわくしながら眺めていた。富津は東京湾岸インフ…

巨大恐竜の組立現場

お台場でとんでもないものがつくられていることは、知っていた。tamura38さんやzaikabouさんのエントリがとても参考になる。 ■東京エスカレーター「お台場の本気の港で建造中のすごい構造物」 ■日毎に敵と懶惰に戦う「レインボーブリッジを歩いてお台場へ、…

連なるふくろ

通勤途中に新規道路の工事現場がある。千葉に移住してから5年経ったが、ずっと施工中だ。いつになったら完成するんだろう。土木はとても気が長いね。 その中で一部の擁壁が完成していて、開口部が50個の土のうで土留めされている。固くてきっちりしたもの…

興奮の現場

先日報告した大橋ジャンクション見学会の模様(A/B/C)を、大山さんがデイリーポータルZの記事にしてくれた(みんなで建設中のジャンクション鑑賞)。当日の興奮がよみがえってくる、ものすごく前のめりな素晴らしいレポートなので、必ず読んでくださ…

800t

大橋ジャンクションの現場では、巨大なクローラクレーンが稼働していた。履帯の高さだけでも2mくらいある。見学会では至近からも眺めさせていただいたが、そのかっこよさに圧倒された。 この800t吊りというクラスは、日本に数機あるだけとのこと。800tという…

シュールなプレゼン

工場見学や現場見学では、まず始めに全体の概要を周知するブリーフィングが行われることが一般的だ。今回見学させていただいた大橋ジャンクションでも、当然行われた。 それが驚いたことに、すでに躯体が構築されているループの内部空間で行われたのだ。6%…

長い腕

上海の街では、いたる所でクレーンがぶんぶん動いていた。万博に向けての建設ラッシュは、とんでもないスピードで行われているようだ。最近では中国経済のバブルがはじけたなんて報道されているが、そんな風にはとても思えなかった。 それと、平気で道路の上…

時間がかかる仕事

今日はとてもうれしいメールをいただいた。以前勤めていた会社の友人から、以前関わらせてもらった橋梁の架設現場の様子を、写真付きで送ってくれたのだ。うれしくて、何度も写真を見返してしまった。ちなみにこの写真は、橋桁の断面の様子。一風変わった断…

千葉の羽田

羽田空港では現在、新たなD滑走路を沖合に建設中。その滑走路の一部は、ジャケット構造と呼ばれる方式で建設されている。もともとの意味は服のジャケットと同じで、杭に鋼製トラスの構造体をかぶせることから名付けられたんだそうな。鋼製ジャケットなんて…

運ばれる塔

1年ほど前に鹿島港にある展望台から、めったにお目にかかれないものを目撃して大興奮した。精留塔のパーツが台船で海上輸送される状況を拝むことができたのだ。 その姿は、赤い錆止めが施されていた。検査路足場を設置するのであろうブラケットがたくさん付…

竹細工

中国の建設足場には、竹が使われる。という話は、本当だ。昨年上海を訪れたとき、たくさん鑑賞してきた。さすがに巨大な新築ビルでは使っていないようだが、ちょっとした集合住宅や外壁工事など、街のあちらこちらで目にすることができる。遠目から見ると、…

フラクタル作業

ビルなどをつくる際に、建設資材を吊り上げるタワークレーンは不可欠だ。 ビルの成長とともに、どんどん高いところに移動して、大活躍する。 役目を終えたタワークレーンは、どうなるか。 彼よりも少し小さなクレーンを吊り上げて設置し、彼を解体して吊り降…

設計の意図

住宅地の中のコンクリート擁壁。 大きなスリットを組み合わせて面に表情を持たせている。上下に違いをもたせて、壁面を視覚的に分割するといった工夫がなされている。 しかし結果は、少々みっともないことになっている。外観への工夫が逆方向に作用している…

ヌード・ボックス

あまりにも唐突である。平坦地にわけのわからんコンクリートの塊が置かれているのである。その幾何学的形態は、なんとも言いようのない異様さを放っている。これは函渠、もしくは、ボックスカルバートと呼ばれる道路構造物である。この上に土が盛られ、路盤…