はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

港湾

本気の港クルーズ

ヨーロッパ最大の港をめぐるクルーズ(Spido:Rotterdam Harbour Tour)は、かなり本気だった。ただでさえ船からの視線は面白いというのに、船舶、橋梁、コンテナ、浮きドック、ガントリークレーン、倉庫などの港湾アイテムを惜しみなく披露してくれる。エキ…

芝浦のパワースポット

昨日は水運趣味のスペシャリストである外輪太郎さんにお誘いいただき、残暑東京港クルーズに参加させていただいた。コンディションの変化を読み切ったコース設定は見所満載で、刺激的な光景の連続に卒倒しかかった。船上からの視線は本当に面白いね。 行程の…

ただの箱なのに

巨大な鉄の箱であるコンテナがつくり出すテンポラリーな壁面は、かなり魅力的だよ。美しさはまるで意図していないはずなのに、緊張感やリズムがたっぷりあってドキドキする。特にドア側は表情が豊かで好きだな。

イグアナ・クレーン

この衝撃的なフォルムのクレーンは、JR東日本東京レールセンターにある。いまやすっかりカワウソ写真家となったjsatoさんが、タモリ倶楽部の水門の回で命名されていた。 おそらく長いレールを岸壁に平行に運ばなくてはいけないので、大きく足を開いた格好に…

キリンの足下

キリンの謎の続き。ガントリークレーンは岸壁に平行するレールに沿って動くものだ。そうでないと荷役できない。ところが千葉港の埠頭に仮置きされているこいつの車輪は、岸壁に直行している。コンテナを引っかけて持ち上げるスプレッダと車輪の関係を見ると…

千葉港キリン

こちらのブログ(土木の風景:埠頭大型クレーン no.268)で千葉港の埠頭にガントリークレーンが置かれていることを知り、さっそく見に行ってきた。コンテナターミナルではない埠頭に、タイプが異なる2頭のキリンが、首をもたげて仮設のレールの上に立ってい…

コンテナターミナルの内側

僕らの生活は諸外国とのもののやりとりがあって初めて成り立つというのに、その途中段階のことはあまり知られていない。世界の物流はコンテナという高度に単純化された規格によって支配されているなんて、なかなか実感できないものだよね。 コンテナってのは…

働くアンローダー

四日市港でこの白くてかっこいいアンローダーが稼働している様子を観察することができた。アメリカからやってきたコーンをばら積み船から荷揚げして、ベルトコンベアーに載せていた。人もそうだけど、実直に働くものの姿って胸を打たれるね。ちなみに、荷役…

ホワイトアンローダー

アンローダーとは港湾において貨物船から積み荷を陸揚げするためのでっかい機械のこと。これとかこれとかこれとかこれとか、以前から気になっていたんだよね。このたびようやく、四日市港で穀物用のアンローダーを直近からまじまじと眺めさせていただく機会…

様々な赤

先日鹿島港の遊覧船から見たグローバル・エンデバー号の船体は衝撃的だった。なにしろ視界がすべて赤で埋め尽くされたのだ。信じられないくらい巨大な面が赤で塗られているんだよ。興奮しないほうがおかしいよね。目が慣れてくると、そこにはいろんな種類の…

片持ち梁の絶妙な緊張感

こういうのって興奮する。僕だけじゃないよね、きっと。

カニの隊列

鹿島港で見かけた光景。たぶん木材の積み下ろしをするためのグラブだと思うんだけど、きちんと並んでいる様がすごくかわいい。

クレーンの美しさ

個人的に、クレーンという機械にはある種の美しさを感じる。 その理由のひとつは、重力に拮抗するための構造システムが、視覚的に再現されていることにあるのではないかと思う。ヤジロベエのようにバランスをとることで生まれる緊張感がいいのだろうね。ここ…

カスタム船

羽田空港D滑走路桟橋部のジャケット据え付けで大活躍した低空頭型フローティングクレーン、役目を終えた現在はどうなったんだろう。この工事のためにわざわざカスタマイズされたのだから、他の工事には使ってもらえないよね。無理やり高さを抑えられたアンバ…

遅れた挨拶

東京港臨海大橋のトラス桁架設では、日本トップ3の超大型フローティングクレーンが出動している。こちらの写真でいうと、左から3700トン吊級の「武蔵」、同じく3700トン吊級の「第50吉田号」、4100トン吊級の「海翔」という名前なんだそうな。 そんな彼らと…

千葉港観光

この前の日曜日は、千葉市が主催する「千葉みなとまちづくりモニターツアー」に参加させていただいた。千葉港のプロモーションを主眼とする社会科見学的ツアーだ。 コンテンツは、JFEスチールの見学、フクダ電子アリーナの見学、フェスティバルウォーク蘇我…

ナイトクルーズ

先週の土曜日、BPAの山崎さんからお声がけいただき、横浜港で湾岸ナイトクルーズを試行した。コンテナヤードや造船所や製油所など、すてきな港湾施設の夜の表情を水上から探索するというテスト企画。周辺の方々をお誘いして、およそ20名で夜景を堪能した。 …

夏のゲレンデ

昨晩は台風を気にして、早めに帰宅した。何気なくテレビをつけてみると、見覚えのあるインダストリアルな光景が。これは、鹿島港の塩の山ではないか。カバンを肩にかけたまま、興奮気味で画面を注視した。 海外から船で運ばれてきた工業用の塩がつくりあげる…

ばんざいクレーン

仲間内では穀物サイロのにあるコレのことを、ばんざいクレーンと呼んでかわいがっているんだけど、正式にはなんて名前なんだろう。

折れたクレーン

昨年の秋、お台場の岸壁にちょっと変わったクレーン船が係留されているのを見かけた。やたらとごついL字型の部材が、奇妙なバランスで乗せられた船だ。どうやら、羽田空港D滑走路に使われている鋼製ジャケットを据え付ける、低空頭型のフローティングクレー…

さよならクレーン

函館山とか五稜郭とか赤レンガ倉庫とか、函館のシンボルはたくさんあるけど、函館どつくのゴライアスクレーンも市民に愛されていた。その撤去が昨日から始まった。 ■北海道新聞「さらば函館港の顔 大型クレーン撤去開始」 保存を求める市民運動もあったらし…

トーナメント

港の岸壁に設置されているクレーンの基部は、チカラの流れが視覚化されていて楽しい。

変形する数字

タンカーの側面には、喫水を示す数字が描かれている。それはご丁寧に、鉄のプレートを溶接して浮き彫りにした上で、白く塗装してある。 3次曲面ですぼまっている船尾部にもその表記があるのだが、タンカーを真横から見たときに視認できるよう、斜めになって…

巨人クレーン

ガソリンスタンド建築の松村さんから、とてもおいしい情報をいただいた。それは、千葉港の造船所にある巨大なクレーンについて。 そもそも、こいつの名前がすごい。「ゴライアス・クレーン」と言うのだそうな。ストレートでかっこいい。その能力は、なんと、…

埠頭の働き者

どうやら自分は、クレーン的な巨大重機が好きらしい。 オレンジ色のこいつには、放ってはおけない魅力が満載だ。 カウンターウェイトと、そのバランスから生まれる緊張感がたまらない。 先端部にある、履帯みたいにバケツが連なったなんだかわからない装置が…

ロジスティック・スケープ

昨年くらいから船に乗せていただく機会が増えてきて、すっかり港湾の魅力に目覚めてきた。 たとえば、船から眺める製鉄所や石油化学工場はもちろん素晴らしいのだけど、高度に効率化された物流の眺めってのにも味わいというか面白さを感じるようになってきた…

横浜クルーズ

BOAT PEOPLE Association主催の横浜キャナルクルーズに参加させていただいた。横浜の隙のないよそ行きの顔から始まり、隙だらけの素の顔、水路を横断する様々な橋梁、上空に架かる艶めかしい高架橋、色とりどりのコンテナヤード、工場萌えな景観に至るまで、…

砂の杭

週末にサンドドレーン船を見て、半年ほど前にも同じような船を見た記憶が蘇ってきた。そこで、そのときの写真を引っ張り出して見比べてみた。よくよく見てみると、ディテールが異なっている。ネット上でイメージ検索してみると、こちらの方はどうやらサンド…

グッドデザイン

今日から3日間、東京ビッグサイトで開催されるGOOD DESIGN EXPO 2008に早速行ってきた。グッドデザイン賞のノミネート作品が一挙公開されるイベントだ。土木分野からは、首都高中央環状線の換気塔とか、代々木パーキングエリアとかが出展されていた。徐々に…

壁に垂れる道

巨大なタンカーの甲板から海面に向かって吊り下げられているはしご。ところどころに突き出しているアウトリガーみたいな棒によって、くるくる回るのを防いでいるのだろう。プリミティブな工夫だけど、効果は高そう。ローテクはなごむね。